糖尿病
糖尿病治療について、院長より
最近、毎日診察で感じることは、20代~40代の若い世代で糖尿病の方が増えていることです。その多くは、運動不足で食生活が不規則な肥満の方です。
糖尿病の治療では、薬の役割は限定的で、食事療法・運動療法・体重コントロール(減量)がとても大切です。なかでも、減量(ダイエット)は、重要であるにもかかわらず、最も難しいものです。
治療にあたる私の立場からすると「数キロ痩せると、糖尿の状態が劇的に改善するのにな~」と思うことが多々あります。
比較的最近出た注射薬「マンジャロ」をご存じでしょうか?(少し前には、「やせ薬」として話題になったかと思いますが、この薬は間違いなく糖尿病治療薬です。)
1週間に1回自宅で自己注射する薬で、食欲低下作用があります。多少ムカムカする副作用があるものの、治療開始後1か月後から、体重減少と糖尿病の改善が期待できます。週1回、注射に要する時間は、1~2分です。忙しい方でも「日曜日のテレビの時間に打とう!」など、習慣化しやすいと思います。
現在、糖尿病の内服治療をしている人でも、コントロールが不十分な場合には、お勧めします。毎日注射しなければならないインスリン治療は、ハードルが高いと思われる方に合お勧めします。(マンジャロはインスリンではありません)
糖尿病の新しい治療にあたり、治療費も気になると思います。詳しくは別表でお示しします(現在作成中)が、患者さんによっては、マンジャロを始めると、内服薬を減らすことができたり、食欲低下により食費も下がるため、トータルの出費が単純に増加するわけではありません。
当院でも、多くの患者さんにマンジャロをすすめ、糖尿のコントロールが改善しただけでなく、減量により肝臓やコレステロールの値が正常化し、患者さんの笑顔や満足度の向上を日々実感しています。
ご興味のある方は、お気軽に受診してみてください。
注)マンジャロの処方は、糖尿病の内服治療などを施行してもコントロールが不十分な方で、医師が必要を認めた場合に限定されます。